転職と年収の関係

2013年3月8日 こだわり

転職と年収の関係

転職と年収の関係は重要です。
どうせ転職するなら、年収が上がる転職をしたいと思われる方も多いでしょう。

転職して年収が上がれば、その転職は成功だったと感じる方もいらっしゃるかもしれません。
逆に年収を下げても良いので、
別の会社に転職したいと思われる方がいても不思議ではありません。

報酬が多いということは、それだけ拘束時間も増えるということです。
そのことを苦痛に感じるのは自然な感情です。

転職して、実際に年収は上がるのでしょうか?
これは微妙な問いです。
5年ほど前だったら、転職したら、年収は上がることが多いと言われていました。
個人によって違いはありますが、転職して20%年収が上がる人もいました。

年収が500万円だったら、600万円になるわけで、それなりのアップということができます。
しかし現在は転職しても年収は下がることが多いようです。

ある転職会社の最近の調査によると、転職して年収が上がった人は38.3%、
下がった人は46.4%になっています。
この数字は、やはり経済状況の厳しさが影響しているのでしょう。

生き方と仕事の関係

しかし転職をした場合、すべての年代で年収がダウンするわけではありません。
前述の調査でも、26歳から30歳までの年代では、年収はアップしています。

さまざまな理由が考えられますが、この世代の人たちの年収が上がったのは、
即戦力とみなされ転職して、その仕事ぶりが認められたからでしょう。

またこの世代は、企業自体が積極的に採用します。
人件費もそれほどかからないし、
転職先でも新しい仕事を積極的に覚えていく力を備えているからです。

現在の厳しい経済状況の中で、転職を目指すなら、
30歳までが良いということは、確実に言えることです。

年齢が上がると、一般に転職は難しくなります。
年収も下がることが多いです。

先ほど書いた調査でも、41歳以上なると年収が上がった人は17.1%、
下がった人は72.3%になっています。
この数字を見ると、40歳以上の転職は厳しいことが分かります。

それでも年収がすべてではありません。
転職して年収が下がっても、自分の人生にプラスになることはあります。
一番良い例は、家族と過ごす時間が増えるということです。

転職先が見つからず、失業するよりは、
とにかく会社に入りたいという消極的な理由もあるでしょう。
もちろん、40代以上の方でも、転職して年収が上がる方もいらっしゃいます。

そういったケースは、前職での実績を認められて、
転職先で管理職として働くことが多いようです。

転職して年収のアップを目指すなら、できるだけ若いうちが良いです。
年齢を重ねてからの転職は、年収だけにこだわらず、
自分の生き方と仕事の関係も考慮に入れましょう。